【詰みゲー】JR各社の1兆円赤字についての個人的考察【日本は異常な通勤で生きていた】
こんにちはときえのきです。
今回はJR本州三社が2021年三月期に合計1兆円の赤字を抱えてしまっていたという事実について、個人的考察を踏まえて紹介していきます。
炎上しないように気を付けて書きたいと思います。
ちなみに筆者は関東に住んでいる関係で、JR東海と西日本については軽く紹介することしかできません。予めご了承ください。
目次
これまでの日本
まずは参考資料として今までの日本の鉄道がどのように黒字を維持してきたのかについておさらいしておきます。
主にJR東日本は首都圏の路線、東海は東海道新幹線、西日本は大阪圏の路線で莫大な黒字利益を出していました。
そして鉄道を使う目的で一番多いのは当然ですが通勤・通学です。
例として首都圏の通勤時間帯の乗車率を見ると、短距離/中距離に関わらず山手線と接続を取っているほとんどの路線が170～190%台の乗車率を維持していました。
東京都内とその周辺の地域を含めた首都圏の人口は約3000万人ほどいると言われており、一世帯当たり3人と仮定して1.5家族に一人が東京都内に通勤しているとすれば、一日当たり約700万人が首都圏の鉄道を利用していると言えます。
世界でもトップクラスの人口密度を誇る日本では、最近まではこれが当たり前でした…
コロナウイルスによって何が変化したか
だが昨今の社会情勢からもわかるように上にあげたような鉄道需要はなくなりつつあります。
必要であることに変わりはないものの、以前よりは確実に利用者が減っています。
実際に2019年と2020年の鉄道利用者のデータを比べたかったのですが、JR各社が2020年分のデータに関してはお盆と年末年始しか公表していない関係で、通勤時間帯については実際に乗っている体感でお伝えします。
予想よりも少ないけど多い利用者
JR東日本のデータによると、2020年お盆の鉄道利用者数は前年比25%程度で、2020年度の年末年始は33%程度ということでした。
自分の予想では50%くらいかと思っていたのですがその予想を遥かに超えて自粛されている方が多いと感じました。
通勤時間帯においてはデータではなく自分の感覚で話してしまうことになりますが、父親が昔言っていたような鉄道の混雑には遭遇したことがないですね。
筆者は埼玉県民ということで上野東京ラインと京浜東北線と埼京線を利用してみましたが、自分の体が嫌がるほどに圧縮されるような感じはありませんでした。
上野東京ラインはしっかりと椅子を狙えば東京駅から座ることもできますね。上野行きであれば赤羽駅で椅子が空いていることもたまにあります。
京浜東北線や埼京線に関しても自分が立つために必要なスペースはしっかり確保されていますし、そこそこ大きなカバンを身に着けていてもあまり人の邪魔にはなっていないように感じます。
筆者は今年の四月に進学したばかりで電車を利用しての通学は初めてだったので、最初はこれでもキツいと思っていましたが割と楽になっていたんですね…
ちなみに首都圏のJR主要駅の利用者は、2020年と2021年の5/9で大体どの駅も60%程利用者が減っています。
2019年度のJR東日本利用者数
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200710_ho02.pdf
JR主要駅の利用者
https://corona.go.jp/toppage/pdf/area-transition/20210509_agoop-daytime.pdf
日本最大の大企業が赤字
次にJR各社の財務状況を見てみます。
2019年度に約3兆円の売上高を築いたJR東日本は、2020年度の売上高が約1.7兆円にまで落ち込んでおりかなり厳しい経営状態となっています。
短期的なものなら回復すればいい話なのですが、仮に新型コロナウイルスがこの世から消えたとしても今身についたテレワークという業務形態はこれからも普及し続けるだろうと多くの人が予想しており、私もそう思っています。
親会社株主に帰属する利益についても70%の減収と大きく打撃を受けており、JRだけでなく関連会社もつらい世の中であるということがよくわかります。
また、年間配当金も160万円から100万円まで減らしていることから、戦後最大の経営危機が迫り始めている可能性も否定はできません。
2021年3月期 決算短信
https://www.jreast.co.jp/investor/financial/2021/pdf/kessan01.pdf
新型コロナで一兆円減収
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/82893
これを踏まえて、次ページでは私の個人的な感想とこれからの課題についてお伝えします。
