【簡単・無料】DTMのテープストップの方法!【初心者向けに解説】

今回はDTMをしているとついやりたくなっちゃう小技、テープストップの方法について解説するよ!
これができるだけでプロっぽさが出て友達に自慢できるね。
目次
テープストップとは
テープストップとは、EDMなどのジャンルの曲でよく使われている小技で、音を急に下げて「ギュインッ」みたいな感じの音程の変化をつける技術です。
DJがよくやっているイメージです。
例えば、次のような曲にテープストップは使われています。
この曲のサビ前の盛り上げやサビに使用されています。
各小節のフレーズが鳴り終わるタイミングに音が急に下がるやつです。
完成像
私はただの高校生なので先ほど紹介したTobuさんみたいな綺麗なミックスはできないので、自分の曲に取り入れたテープストップを題材に解説していきます。
次の曲のサビに使われています。
サビとサビの間のスペースにテープストップを取り入れることによってカッコよさが上がっています。
今回はその中でもこの音を作っていきます。
このSuperSawという音を簡単に作る方法はこちらに掲載されています。ご一緒にお読みください。
補足ですが、他のトラックにも全く同じ処理をすることでテープストップができるので、テープストップは基本的にマスター(全てのトラックを一括でいじれる部分)に使います。
私のDTM環境
- システム
- Windows 10 Pro 64bit
- Intel Pentium G5400 ←このスペックで動きます
- DDR4-2400 16GBメモリ (わからない方は気にしなくても大丈夫です)
- 必要な機材はパソコン一つだけです!
- DAW
- Reaper (実質無料!しかも機能が多くプラグインも充実!)
- シンセサイザー
- Sylenth1 (一万五千円程度)
- 他のシンセでも大丈夫です
- その他ダウンロードしておくもの
- VSTプラグイン (すべて無料!)
- DJMFilter (今回のミソです)
- 他のプラグインはDAWであるReaperに標準で付属しているものを使用します
- VSTプラグイン (すべて無料!)
関連おすすめ記事:
テープカットの作り方
前提条件
※音源を以下のような状態まで完成させていることを前提に解説します
まだこの音を作っていない、作り方がわからない方はこちらの記事をご覧ください。
それでは、本編へ移っていきます。
楽譜に一工夫加える
まずはプラグインで音を操作する前に、楽譜に一つ工夫を加えます。

これの丁度真ん中にテープストップを加えるのですが、テープストップは皆様の予想するよりも多くの時間を必要とする技法なので、テープストップを使用する部分のmidiの棒のやつ(語彙力)を伸ばしておきます。

画像中央の白い線の近くを見ていただければわかるかと思います。
少しだけ長くなっています。
主は語彙力が欠けているんだよなぁ…
音程を下げる
これが今回のメインの内容です。
ピッチを変更することができるプラグインを用意してください。私の場合は、DAWであるReaperに標準で付属しているVSTプラグインのReaPitchを使用します。
読み込むとこのような画面になっているかと思います。

実はこのプラグイン、この画面を弄ることでピッチを弄れるだけでなくフォルマント(声質)を変えて性転換したりと色々な使い道があります。
ですが今回はこの画面は特に使用しません。
DAW側のオートメーションツールを使っていきます。
お手持ちのDAWでオートメーションを割り当ててください。ReaPitchのShift (full range)の部分を割り当てれば大丈夫です。
Reaperの場合はこちらに詳しい操作方法が書いてあります。
こちらの記事の二ページ目にある「音を上下に動かそう」の項目にあります。
オートメーションの設定ができたら、曲のテープストップをしたい場所に合わせてピッチを一番下まで下げてください。
画像で表すと、このような感じです。

下げたい音の最初から下げるのではなく、半分辺りまで普通に再生させておいてそこから一気に下げるのがコツです。
この時点で、次のような音になります。
もうこの時点で大体完成していますが、折角なのでもうひと手間加えてプロらしさを演出しちゃいます。
音のキレを良くしよう
このままではなんかベタっぽく、一見素晴らしい音声に聞こえますが誰にでもできてしまうので、ちょっとした工夫をします。
「今回のミソ」とページの先の方でもいった、DJMFilterを使用します。
起動したら、DJMFilterのknobという項目をオートメーションに加えてください。
これも画面上での直接の変更は加えません。
そうしたら、先ほどの音程を下げる時に使用したオートメーションのデータをそのままDJMFilterのオートメーションにもコピーしてください。
そうすると音が一番低くなる部分がオートメーションの線で一番低い位置にあると思いますので、位置を反転(一番高い場所に持っていく)してください。
曲によって一番最適な場所は変わります。少しずつ数値を上げながら耳を頼りに調整してください。
画像で表すと次のようになります。

これが一体何をしているのかというと、DJMFilterはローパス/ハイパスの設定とそれに合わせたレゾナンス効果が使用でき、それのハイパスの設定をしています。
もともとEDMの曲のサビの途中に一瞬音のない状態を作るようになった理由は、音を抜かないと曲のドラムやベースの低温部分にあまり変化がなく全体的にくどいイメージの曲が出来上がってしまうからです。
ですので、ハイパスで低音域の音を出力させないことにより、音を一瞬抜いています。
もう一つのレゾナンスは (DJMFilterの場合は) それに伴い自動で付属してくるもので、シンセ特有の「ミューン」みたいな高く尖った美しい音を出す効果です。
これによってテープストップをする音に角度をつけることができ、音のカッコよさを増やすことができます。
これで音は完成です。
最終的に以下のような音がしっかり出来上がっていると思います。
終わりに
今回はDTMで使える小技としてテープストップの仕方を紹介したよ。
音を定期的に変化させることは作曲において結構重要なことだから、こういう音色を変化させるエフェクトは意識的に使うようにしよう!
使いすぎてもうざい曲になってしまうけどね(´・ω・`)←とある黒歴史を思い出した模様
最後までありがとうございます!
広告クリックお願いします!
1件の返信
すみません、オートメーションのプロパティなど表示してくれるとすごくわかりやすいです。初学者には厳しいです。