【簡単解説】当時高校生だった俺が自分用OSもどきを作った話【第一話】

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【簡単解説】当時高校生だった俺が自分用OSもどきを作った話【第一話】

こんにちはときえのきです。

今回は自分が高校生の時に作ったOSを紹介しながら、作り方を簡単に解説していこうと思います。
自作OSといいながら中身はLinuxを使っているだけなのでOSもどきではありますが、一応オリジナリティあふれる自分のためのシステムを構築するという目線で考えれば大体同じような意味だと思います。(炎上対策)

今回は準備編です。

ちなみに全部で四話まであります!

参考サイト: http://serenelinux.html.xdomain.jp/


始める前に完成イメージを立てよう

まずは完成後のイメージを想像しない限り、話は進みません。
デザインは大きく二つに分けることができ、システムとしての機能のデザインとGUIのデザインがあります。
ここでは参考に、私の作成したCaramel OSとLinux代表のUbuntuを比較します。

システムの機能編

項目Caramel OSUbuntu
コンセプト美味しくて可愛く、使いやすい無料、安定
ターゲットMacとWinの中間の使い心地、初心者向け独自のUI、初心者向け
プリインストールアプリOffice、Tor、ネットワーク解析、DAW、日本語入力Office、ゲーム、メール、日本語入力
標準でサポートする言語C++、Python2/3、BashC++、Python2/3、Bash
任意のアプリのインストールCaramel LauncherからUbuntu Storeから
アップデート方法バッググラウンドで全ソフト自動更新aptコマンド入力
サポート個人の学生ができる範囲数十人の日本人と数千人の外国人
その他私の作った曲の全曲聞き放題権あり日英語以外にも対応

GUI編

項目Caramel OSUbuntu
GUI環境XfceGNOME3
デザイン拘った最高級な操作感、洗練標準そのまま
テーマカラー黄色オレンジ
他社製ソフトとの見た目の相性解像度・GPUにより発生時々問題が発生
ユーザによるカスタマイズ性高い低い
Caramel OS

左がUpper Linuxを基に作ったCaramel OSで、右がUpper Linuxである
工夫次第で性格は大きく変わる

大体これくらいまで決めておけばあとは勝手に打ち込んでいるうちに理想に近いものが作られているはずです。


まず用意するもの

  1. ノートでもいいので64bit動作PC
  2. 8GB以上のメモリと256GB以上のSSD(Cドライブで大丈夫です)
  3. 最低限のBashの知識(sudoとaptとchownとchmodがわかればいいです)
  4. VMWareまたはVirtualbox(画像をWinからLinuxにコピーできる仮想環境なら大丈夫です)
  5. デザインセンス(GUI周りはマジでセンスによる)
  6. Githubアカウントまたは自分のホームページ(公開しない場合は不要です)
  7. 多少の英語力(中二程度)
  8. 何かあったときにggる力
  9. 任意だけど一つくらい実機テストができていつ全データが飛んでもいいPCあった方がいいぞ!

1から作る?まさか。

というわけでいざOSを作ろう!と思っても1からコードを書いていては実用性の高いモノは作れません。
例えば完全な自作OSの代表作としてOSASKなどがありますが、64bitに対応していなかったりWinやLinuxで動く汎用ソフトウェアが一切使えないなど、実用的に使うには程遠いものとなります。

そしてなんと、我々は運のいいことに自由にLinuxを改造し、公開する権利を持っています。
当然使わないわけがありません、お借りしましょう!

まるでLinuxを自分のものかのように扱っているがこの範囲なら特に問題はない

Ubuntu?Arch?いいえ、Upper。

皆様はLinuxと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
代表例としてUbuntu、Arch、Redhat、Fedoraなんかがありますが、今回は一番汎用性・安定性の面で優れていて初心者でも取り扱いやすいUbuntu系のLinuxを使っていきます。

そしてUbuntuからでも自作OSもどきは作れますが、Ubuntuは初心者が普通にパソコンを使うために特化されたものであり、最初から自作OSもどきなんてする人のためには特化されていません。
そこで今回は、私がUbuntu系のLinuxを改造して自作OSもどき制作に特化させたLinuxである、UpperLinuxを使っていこうと思います。
以下のURLからダウンロードできます。
Lxde版とXfce版がありますが、よくわからなければXfce版をダウンロードしてください。(Lxde版は開発打ち切り検討してるので…)

ちなみにインストール時のユーザー名は、完成した自作OSの内部に残り続けてネットに晒されます。本名は入れないようにしましょう。


インストール後に一応動作を確認する

万が一に備えて、仮想マシンにインストールしたUpper Linuxの動作確認を行いましょう。
Ctrl + Alt + Tでターミナルを開き、次の文字を打ち込んでください。

sudo apt update && sudo apt upgrade
echo "ときえのきは天才!"

sudoを使っているので管理者パスワードを聞かれます。インストール時に自分で設定したパスワードを入力してください。
しばらく待つと、全ソフトウェアのアップデートが完了しているはずです。

これで環境は整いました!次ページから実際にLinuxをいじっていきますよー(´・ω・`)

 

2件の返信

  1. takeyan より:

    すみません。質問してもいいですか?
    caramel OSを USBメモリに書き込んだのですがパソコンに差し込んでも起動しません。
    どうすれば起動しますかね?
    OSは Windows8.1です。

  2. AA より:

    BIOSからブートの変更をしましたか?

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