【時期が悪い】2026年、メモリ高騰のド真ん中でDDR5環境に移行した話【Ryzen7 9800X3D】
こんにちはときえのきです。
今回は、時期が悪いでお馴染みの2026年に自作PCを新調したので、そのインプレッションのような何かを行っていきます。

目次
はじめに:わかってる、時期が悪いのはわかってるんだ
2026年、メモリ価格が高騰しまくっている今、DDR5環境に移行しました。
「今は時期が悪い」——自作PC界隈で耳にタコができるほど聞くこの言葉。わかってます。DDR5メモリの価格を見れば、誰だってそう言いたくなる。中古の32GBキットが5万円ですよ、5万円。数年前なら64GBが余裕で買えた金額です。もはや自作PCならぬ、自殺PC。
それでも移行しました。この記事では、なぜこのタイミングで移行を決意したのか、どんなパーツ構成にしたのか、そして実際に組んでみてどうだったのかを、貧乏自作er目線でまとめていきます。
10分〜20分くらいで読める分量なので、コーヒーでも飲みながらお付き合いください。
移行の動機:Cities: Skylines IIが遊びにならない
そもそもの発端は、Cities: Skylines IIでした。
移行前の環境は、Intel Core i7-10700KにDDR4-2133の32GB。10700Kは8コア16スレッドで、当時伝説だったCore i9-9900Kを追い越す性能を持つCPUです。普通のゲームなら今でも全然戦える。
でも、Cities: Skylines IIは普通のゲームじゃなかった。
人口10万人の都市を育てた頃には、平均FPSは15前後。倍速シミュレーションに至ってはほぼ死んでいる状態で、「都市育成ゲームなのに都市が育たない」という本末転倒な事態に陥っていました。
当初の計画は「メモリだけ強化」だった
最初に考えたのは、メモリだけをDDR4-3200の64GBに換装するプランでした。DDR4-2133という化石スペックのメモリがボトルネックなのは明らかだったので、これだけでもかなり改善するはず。費用も安く済む。
でも、ここで冷静に考えました。
IntelもAMDも、とっくにDDR5環境へ移行してしまっている。
今からDDR4環境にお金をかけても、この先「もっと性能が欲しい」となったら、結局DDR5環境への移行しか道がない。DDR4への投資は、遠からず無駄になる投資です。
だったら、時期が悪いのを承知の上で、今DDR5に移行してしまった方がいい。そう決意しました。
実は「時期がいい」要素もある
「時期が悪い」と言いつつ、2026年6月時点の相場をよく見ると、悪いのはメモリだけで、他は意外と好条件が揃っていました。
- CPUが過去最安値圏:AMD Ryzen 7 9800X3Dや7800X3Dの価格が過去最安値を記録
- ストレージは使い回せる:M.2 NVMeもSATA SSDもHDDも、現環境からそのまま移行可能
- グラボも中古相場が底値圏:RTX 3080 Tiの中古が5.5万円前後
つまり、高いのはメモリだけ。トータルで見れば、案外悪くないタイミングだったんです。
それに、メモリについてはこうも考えました。今は32GBで5万円だから「高っけぇな!」と文句を言いながらもギリギリ買える。でも、これがもし10万円まで高騰したら、文句を言っても買えなくなる。文句を言いながら買えるうちに買っておく。これが2026年のメモリとの正しい付き合い方だと思います。
パーツ構成:白で統一、コンセプトは「2030年まで現役」
今回のPCのコンセプトは「2030年まで現役で使えるPC」。そして見た目は白統一。それでは各パーツを紹介していきます。

CPU:AMD Ryzen 7 9800X3D

長年Intel派でしたが、今回AMDに乗り換えました。理由はシンプルで、
- Intelの13世代/14世代は例の悪い噂(劣化問題)が流れている
- Core Ultraは高すぎる
という消去法です。
当初は一世代前の7800X3Dにする予定でした。ゲーム性能なら7800X3Dでも十分すぎるほどですから。でも、今回のコンセプトは「2030年まで現役」。5年近く戦うことを考えると、ここでケチるのは悪手だと判断し、奮発して現行の9800X3Dにしました。
しかも2026年6月時点で、新品BOXが6万円切り。過去最安値です。X3D系のCPUがこの値段で買えるなら、むしろ買わない理由がない。
メモリ:T-Force Delta DDR5-5600 16GB×2(計32GB)

はい、来ました。今回の構成で一番財布が悲鳴を上げたパーツです。
本当は64GBにしたかった。心の底から64GBにしたかった。でも2026年6月の物価では、DDR5 64GBは中古でも8万円スタート、新品なら10万円スタートという地獄。さすがに無理です。
というわけで、将来のアップグレードを前提に32GBのものを購入。32GBの中古なら5万円以下で買えるので、「まあ、ギリギリ買えなくはない」という価格帯です。ギリギリですが。
選定基準は「DDR5-5600以上なら何でもいい」でした。T-Force Deltaにした理由は、白くて光るやつが他のメモリと同じ値段だったから。それだけです。でも自作PCなんてそんなもんでいいんです。
マザーボード:ASRock B650 Steel Legend WiFi

AMDはIntelと違って、最上位グレードのマザーボードにこだわる必要はあまりないらしいので、中間グレードのB650チップセット搭載モデルを選択。
選んだ理由は至って単純。白くて、安くて、ちゃんと動くから。 Steel Legendの白基調のデザインは今回の白統一コンセプトにドンピシャでした。
ひとつ気になる点として、ASRockマザーとRyzen 7 9800X3Dの組み合わせでは、CPUが過電流で溶ける(?)という不具合が報告されているらしいです。ただ、BIOSアップデートをかければ対策版のBIOSになるとのことなので、まあ許容かなと……。ASRock大好きだし……。
※組み立て前に必ずBIOSアップデートを確認しましょう。
CPUクーラー:CPS DC360 Pro ARGB Display White(360mm簡易水冷)

正直に言います。Ryzen 7 9800X3Dは空冷でも全く問題ない省電力性能を備えているので、360mmの簡易水冷は完全にオーバースペックです。
でも私は、貧乏ながら見た目だけは良くしたい性格。性能表とかは一切見ていませんが、「白い」「モニターが付いてる」「安い」の三拍子が揃った簡易水冷を購入しました。
ツクモで新品12,000円くらいだったはず。白くて2.5インチモニター付きの360mm水冷としては破格です。ポンプヘッドのディスプレイに温度やらアニメーションやらを表示できて、所有欲がめちゃくちゃ満たされます。
PCケース:Lian Li O11 Vision Compact

三面ピラーレスケースで、白くて、デカい。それだけの理由で購入。
同価格帯のライバルとしてAPNX V2も候補にありましたが、Lian Liの方がシンプルに流通しまくっていて買いやすかったので、こちらにしました。
なお、秋葉原の店舗で購入し、2kmくらい担いで歩いた結果、3日間筋肉痛になりました。みんなは通販で買おう! PCケースは想像の3倍重い。
電源:850W ジャンク品 3,000円

ここまで割といいパーツで揃えてきて、電源がジャンク3,000円。本来かなりよろしくない構成です。電源は一番ケチっちゃいけないパーツだと、あらゆる自作解説で言われています。
それでも買った理由は、ドスパラの中古コーナーに同じ電源のジャンクが10個以上転がっていたから。
1つだけポツンと置いてあるジャンクは故障品の可能性が高いので絶対に買いません。でも、同じ型番が10個以上並んでいるということは、おそらくどこかの法人落ち。「中古の電源に保証を付けたくないから、まとめてジャンク扱いにしている」だけだろうと予測して購入しました。
テスターは持っていないので、ぶっつけ本番で運用。結果、大丈夫でした。
80PLUS認証?メーカー?見ていないのでわかりません!(笑)
※良い子は絶対に真似しないでください。電源が死ぬときは他のパーツを道連れにします。
グラフィックボード:ZOTAC GAMING RTX 3080 Ti AMP Holo

グラボはDDR4環境だろうとDDR5環境だろうと関係なくアップグレードできるパーツなので、これだけは一足先に5月に購入していました。
中古相場が過去最安値圏で、5.5万円くらいで購入。大満足です。
巷では「マイニング落ちのゴミ」なんて言われている3080 Tiですが、私の考えはこうです。どんないいモノを買っても、どうせ数年後にはジャンク同等になるくらい酷使する。極論、画面が写ればいい。
ストレージ:前環境から総移行
- M.2 NVMe 1TB
- SATA SSD 480GB
- HDD 2TB + 2TB + 3TB
ストレージは全て前環境からの移行です。M.2とSATA SSDは高校生の時に買ったやつなので、詳細スペックも値段も覚えていませんし、性能もそんなに良くないと思います。でも動くのでヨシ。
HDDについては、さすがに今の時代にHDD内蔵は時代遅れだと思い、外付け化するケースを購入しました。将来的には自宅サーバー側に移設して、自宅クラウドとして運用する予定です。……データそのままにNTFSからext4形式にフォーマットし直すのが面倒臭くて、まだ手を付けていませんが。

その他の装飾類
- 電源延長ケーブル、ケースファン、グラボステー:多分EZDIY製。高校生の時から使っている自作PCからの移設です。見た目だけで性能には影響しないので、まあなんでもいいかと。
- 【失敗】ライザーケーブル(EZDIY製ジャンク):ハードオフで3,000円で買ったものを使おうと思ったのですが、O11 Vision Compactの床面が金属板ではなく、ファン取り付け前提の防塵布しかない構造のため断念。PCIeスロットに取り付けて浮かせて固定するタイプのライザーなら付くと思います。
- 3.5インチモニター(本来はRaspberry Pi用):実は固定しておらず、浮かせて置いているだけです。Wallpaper Engineでアニメーション壁紙を表示しているだけで、解像度も800×480なので実用性は皆無。でも可愛いのでヨシ。

周辺機器
- キーボード:Razer BlackWidow(初代):高校生の時に買って、未だに使っています。社会人になってミーティングの議事録を取るようになり、「緑軸うるさいなぁ」と思っていますが、多分まだ使います。
- マウス:サンワサプライのエルゴノミクスマウス:これも高校生の時から使用。ホイールが死んでいて、右クリックと左クリックしかできません。普通に支障を来しているので、そろそろ買い替えます。多分。
- モニター:27インチWQHD + 24インチフルHD:もともと32インチWQHDをメインにしていましたが、視線が上になりすぎて頭痛が連発したためダウングレード。結果、「こういうのでいいんだよ」に落ち着きました。モニターはデカければいいってものではないです。

使ってみた感想
性能面:世界が変わった
CPUがCore i7-10700KからRyzen 7 9800X3Dになり、ベンチマーク上ではシングルスレッドで約1.7倍、マルチスレッドで約2倍の性能になりました。
そして肝心のCities: Skylines II。人口10万人都市での平均FPSが、15前後から40前後まで跳ね上がりました。 ほぼ死んでいた倍速シミュレーションも、ヌルッヌルに動きます。X3Dの3D V-Cacheはシミュレーションゲームとの相性が本当に良い。

地味に大きかったのがメモリの安定化です。前環境は、別々のメーカー・別々の速度・別々の容量のメモリを混載するという、システム不安定化の見本市みたいな状態でした。DDR5移行を口実に、同一キットの2枚組へ一新できたのはデカい。
唯一の悔しいポイントは、物価のせいで64GBにできなかったこと。ここだけは相場が落ち着いたらリベンジします。
とはいえ、フォローしておくと、元のCore i7-10700Kも8コア16スレッドで、普通にゲームで遊ぶ分には今でも十分な性能です。Cities: Skylines IIみたいな化け物ゲームをやらないなら、無理に買い替える必要はないと思います。
見た目:ピラーレスケースは正義
わかりきってはいましたが、Lian Liの三面ピラーレスケースはとても美しい。期待値を超えてきました。
グラボ以外は白くてARGB制御ができるパーツで揃えたので、統一感もバッチリです。

グラボだけは黒いままなのが心残りですが、白いグラボへの買い替えは正直しんどい。というのも、条件を整理すると、
- CUDAを使いたいのでNVIDIA一択
- VRAM 12GB以上
- 白い
- マザーボードとARGB連動できる
となり、RTX 4070や5070あたりを狙う必要が出てくるからです。当分は黒い3080 Tiに頑張ってもらいます。
もうひとつ、O11 Visionシリーズならではの話。このケースはマザーボードの上に横長のディスプレイを置ける設計になっているのですが、逆に言うと何も置かないとスカスカでかなり寂しい。現段階では余っていた3.5インチモニターを置いていますが、余裕があるときに8インチクラスのモニターを新調したいところです。
組み立て難易度:数年ぶりに組んだら世界が優しくなっていた
高校生の時以来、久しぶりにゼロから組んだのですが、自作PCの世界は確実に優しくなっていました。
- 裏配線スペースが広い:最近のケースは裏配線用のスペースが大きく、配線処理が適当でもちゃんとケースに収まる。ズボラに優しい。
- フロントパネルコネクタが共通化:やっと電源ボタン周りの配線が共通コネクタになり、あの「老眼検査」みたいなピン差し作業から解放されました。めちゃくちゃ簡単。
- グラボ縦置きが簡単に:PCIeスロットの枠ごと外せるケースが増えたため、数年前のようなゴリ押しDIYをしなくても、汎用の縦置きキットがすんなり入るようになりました。
- ツールレス化の進化:ケースのネジがめっちゃ少なくなっていて、色々なパーツがツールレスで外せます。ケース自体が大きく分解できるので、あらゆる場所に手が入りやすい。

ひとつだけ注意点を。O11 Vision Compactは簡易水冷のラジエーターを裏側に隠せる設計なのですが、簡易水冷のチューブ長が400mmだと結構ピンピンに張ってギリギリでした。このケースで裏ラジ運用をするなら、最低でもチューブ長410mm以上のモデルを買った方がいいです。
まとめ:文句を言いながら買えるうちに買え
最後に、今回の移行をまとめます。
- Cities: Skylines IIのために始まったDDR5移行、結果は大成功(FPS 15→40)
- メモリは確かに死ぬほど高い。でもCPUとグラボは過去最安値圏で、ストレージは使い回せるので、トータルでは案外悪くないタイミングだった
- 32GBで5万円は「文句を言いながらギリギリ買える」価格。10万円になったら文句を言っても買えない
- 白統一ピラーレスケースは正義。所有欲がすごい
- ジャンク電源は真似しないでください(自戒)
「時期が悪い」と言い続けて何も買わないより、「時期が悪いなりの最適解」を探して組む方が、自作PCは楽しい。そう思える買い物でした。
メモリ64GB化と8インチモニター増設は、また相場と財布に相談しながら進めていきます。その時はまた記事にする予定なので、お楽しみに。
それでは、良き自作PCライフを!






